タチウオを マスターする!!
【Doフィッシング】「初心者から達人になろう」シリーズ この夏のターゲットは
昨年秋から今年の春まで、ムラはあったもののほぼ途切れることなく、タチウオは釣れ続けた。そして、早くも夏のタチウオのシーズン突入!というわけで、“初心者にもできるタチウオ釣りのコツ”をご紹介します。
◆タックルは? 詳細はイラスト参照。今は型より数の釣りなので、ハリス6号、ハリはタチウオやワームフックの1/0。
全体として感度のいいシステムに仕上げることが大事で、ミチイトはできればPE2号以下とし、竿はガイドも含めてできるだけ軽く細く丈夫なものを使いたい。
「指3本くらいが活発に食ってきて、ときたま大きいのも交じるよ」と、鴨居の一郎丸の青木利夫船長。
先日も竿頭40匹という大釣りがあった!
◆釣り方は? イラストの(1)~(4)を参照。(2)と(3)をしっかりかつリズミカルに行い、タチウオに最大限アピールしよう。
「タチウオは生きたイワシを食べているので、エサのサバの切り身をイワシが泳いでいるように見せてね」と、久里浜の平作丸の鈴木良司船長。
タチウオは、海面から40~60メートルのタナを回遊していたと思ったら、突如80~100メートルの深場に移動したり、フッと魚探から姿を消し、20~40メートルの浅場に現れたりもする。群れの移動がとても速い。
船長の指示ダナもそれに合わせてどんどん変わる。釣り人も探りダナを浅くしたり深くしたりと超忙しい。まさに神出鬼没、釣り人泣かせの体育会系の釣りなのだ。
◆アワセは? 「アタリは、誘ったときにコツッとかモゾッという感じに出ます。すぐにはアワセず、何事もなかったように再び誘います。すると、またアタリが出ます。これを何度か繰り返し、重みが乗った引き込みでアワセます」と、一郎丸の高橋昇船長。「タチウオは一度エサにかみついて、弱らせてからあらためて食いつく習性があります。だから、アタリが途切れても弱ったイワシを演出し続けます。すると、また食いついてアタリが出ます」と、平作丸の工藤友樹船長。
取り込みは素早く抜き上げる。歯は鋭く危険、口周りは手で触らず、ハリはプライヤーなどではずそう。
夏のタチウオは、入門や練習にも最適だ。
(岩見忠弘)