シロギスの季節がキタ~
家族で楽しめる夏の絶好機到来 浅場で数も期待できる
【出漁ルポ・塚田とも子】▽品川・中金丸(デイリースポーツ指定船宿)
シロギスが浅場で釣れる好シーズンに入った。この時季は、家族連れでも手軽に楽しめて人気がある。5月22日、中金丸(品川区東品川)では、シロギス釣りのスポット乗合船を出した。
増尾和彦船長は「貸し竿でも十分楽しめます。エサは、端からきれいに通し刺しにしてハリ先を出し、真っすぐ3~4センチ垂らします」と説明する。
当日は全員が貸し竿を使った。片天びんにオモリ15号、潮が速い時は20号。仕掛けは全長80センチ、2本バリ(7号)。エサはアオイソメ。
午前7時半に出船、盤洲の水深10メートル前後を狙った。私の釣り座は右舷トモ寄り。左隣で、港区の門優子さんが「今年から釣りを始めてアジが3回、シロギスが2回目です」と笑顔を見せる。
その隣で、シロギス釣りは初めてという、港区の上保康和さんが「釣れた!」と歓声をあげた。
しばらくして富津沖の水深10メートルの場所へ移動。12~24センチのシロギスが大中小交じりで食いは良かったがアカクラゲに悩まされた。
絶品!!シロギスの握り寿司左舷には、東京都三鷹市の居酒屋「小原」に集う仲間7人。年3、4回釣りを楽しむという。三鷹市の角口重行さん、亜希子さん夫妻は2人でシロギス約40匹。「釣りの後、料理してみんなで食べます。以前、中金丸の船長さんに教わったキス寿司がすごくおいしかったので今日も作ります」と亜希子さん。
右舷の門優子さんたちは3人でシロギス50匹、カレイ1匹20センチ、イシモチ6匹。やはり料理してみんなで食べるという。それぞれが1日楽しめたようだ。
増尾船長の話「シロギスはこれからもっと浅場で釣れるようになり、数も期待できます。私が勧めるシロギスの握り寿司は、湯引きにしたものです。皮もおいしく、皮と身の間においしい脂がのっています。ぜひ、試してみてください」。
〈増尾船長お勧め・湯引きのキス寿司〉3枚におろしたシロギスを皮を表に皿に並べ、キッチンペーパーを乗せて(ムラなくできる)熱湯をかけ、すぐ氷水に入れる。置くと煮えてしまう。これを酢飯に乗せて握る。私は自分で釣ったシロギスで握り寿司を作ってみた。
▽中金丸=TEL03・3471・4531。11日はシロギス乗合出船(5月28日はシロギス22~93匹の好釣果が出て期待大)。屋形船も営業している。(塚田とも子)