デイリースポーツ
サイト内検索 powered by Google
DailySports online
HOME >> プロ野球 >> Road to Dream
メインメニュー
ご案内
購読申し込み
バックナンバー
申し込み
紙面・WEB広告案内
会社案内
採用情報
契約社員募集
アルバイト募集
プライバシー・
ポリシー

歓封リレーでトンネル脱出

横浜0−8阪神
8月23日・横浜
 
 やっぱりだ。連敗脱出に欠かせないのは金本知憲外野手(35)のバット。初回に先制2ランが飛び出し、やっぱり阪神の“強力応援団”となってくれていた横浜戦で連敗ストップ。同カード20勝目でマジックは18。いろいろ心配をおかけしましたが、もう大丈夫。あとは突っ走るだけ。
阪 神
横 浜
勝:下柳8勝 S:−
本塁打:金本16号、アリアス25号
右越えに先制2ラン放ち、ナインに迎えられる金本

 流れをせき止めていた大きな岩を打ち砕いたのは、鋼の肉体を持つこの男。金本のひと振りが、5日間も枯渇していた打線という名の川が、あふれんばかり流れを取り戻した。

 初回一死一塁。堤内の138キロ直球に、金本のバットが反応する。快音を残して舞い上がった打球は右中間スタンドに突き刺さった。21日の中日戦に続く初回アーチは、先制の16号2ラン。これは7月2日の中日戦以来、約1カ月半ぶりの3割復活弾でもあった。

自ら始まった連敗は自らピリオドを打つ。下柳が好投

 「流れを変えた?そうだね。そういう気持ちはあったよね。沈滞ムードが続いていたから、先制点を取って景気づけたいと思った」。その通り。この一発が、猛虎打線に火をつけた。打ちも打ったり14安打。17日の巨人戦(東京ドーム)以来の2ケタ安打だ。

 四回には、一塁への打球に気迫の疾走。これを内野安打とすると、六回には無死一塁から中前打で好機拡大。これがアリアスの適時二塁打を呼んだ。決めてよし、つないでよし。非の打ちどころがない。

 どうしたら打線がつながるのか―。連敗中、自身が果たすべき役割を考えていた。「今は4、5番がバラバラ(日替わり)。だから1、2、3番で何とか得点に絡まないと」。まずチームを思い、そして自らのバットを磨く。頼れる男と呼ばれる理由は、ここにある。

ハマスタ5戦連発。トドメの1発はアリアスだ

 星野監督が目を細める。「あれ(金本)はアドバンテージだと思ってる。元気にしてることが普通だからね」。1人、また1人と主力が離脱する中でも、この男だけはびくともしない。

 「基本ができていない者が負ける」という指揮官の考え。これは金本の共通認識でもある。この日の試合前には、フリー打撃の後、ミラールームで黙々とフォームチェック。常に基本に徹するその姿勢が、全試合全イニング出場を可能にし、さらに好不調の波をなくす。「チームが苦しい時に打ってる?自分の調子はそうでも(悪く)ないからね」。指揮官が全幅の信頼を置くのは当然だ。

 これでマジック18。再びVロードを歩み始めた。その立役者は、まぎれもなくこの男。球場外から虎党の喝さいが降り注ぐ。「金本ありがとう」。背番号6は、正義の味方のように小さくうなずきながら、帰りのバスに乗り込んだ。(松下雄一郎)


 激闘ダイジェスト
1回表  バント安打で出塁の赤星を置いて金本が先制2ラン
2回表  左前打の藤本が下柳の犠打で2進。今岡が3塁内野安打で1死1、3塁。赤星の中犠飛で3点目。金本四球。広沢が左中間2点適時2塁打で5−0
6回表  赤星が3塁内野安打、金本が中前打。1死後、アリアスが右越え適時2塁打。野口の右犠飛で7点目
8回表  1死からアリアスがトドメの左翼ソロ
9回裏

 先頭の多村に右前打もウッズを左飛、鈴木尚を捕邪飛。最後は内川を2ゴロに


ホーム   野球虎王国 米スポーツサッカーリング ゴルフ相撲スポーツ競馬芸能社会釣り(東) (西)
 


Copyright(C) 2003 Daily Sports All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp