デイリースポーツ
サイト内検索 powered by Google
DailySports online
HOME >> プロ野球 >> Road to Dream
メインメニュー
ご案内
購読申し込み
バックナンバー
申し込み
紙面・WEB広告案内
会社案内
採用情報
契約社員募集
アルバイト募集
プライバシー・
ポリシー

沖原決めた 劇的に「M38」

阪神1−0ヤクルト
7月23日・甲子園
 

 虎の夏祭り!いや、1シーズンがかりの猛虎祭だ。“実行委員会”が準備してくれた次なる演目は、沖原佳典内野手(30)による延長サヨナラ劇。投げては久保田、お膳立てに浅井も好演し、スリル満点の大活劇はもちろんハッピーエンド。ヤクルトに4年ぶり5連勝でM38。永遠に続け、夢の猛虎祭!

ヤクルト
阪 神
×
勝:リガン2勝 S:−
本塁打:−
最後に決めたのは沖原。執念で勝利をつかんだ

 背中に押し寄せる歓喜の波に、両手を広げて崩れ落ちた。倒れ込んでも、次々に祝福の拳が頭へと降ってくる。収まりようのない興奮。祝福の輪の中に沈んだ沖原は、びっしょりかいた汗で笑顔を輝かせながら立ち上がった。

 試合を決めたのは、伏兵たちによる執念の結晶だった。久保田、高井両者の譲らぬ投げ合いの末に、0―0で迎えた延長十一回。マウンドに立ちはだかったヤクルトの中継ぎエース・石井から、サヨナラへの突破口を開いたのは浅井だった。

9回無失点。ルーキー久保田が快投をみせた

 「どんな球でも食らいつこうと思いました」。先頭・秀太の代打で打席に立つと、ファウルで粘りに粘って2―2の12球目を中前にはじき返した。

 石井の暴投などで一死三塁とチャンスは拡大するが、金本はあえなく三振。そして代打・矢野、アリアスの敬遠を見届け、沖原がゆっくりと打席に向かう。

 大好きな初球には、バットを動かさなかった。「ど真ん中を見逃してしまって…でもすぐに切り替えられました」。カウント2―1からの4球目。外角への145キロに必死に食らいついた打球に、マンモスの神様もそっと後押しした。

今岡は自打球でヒヤリの場面

 「あっ、やばいなと思ったけど打球が速かった分、はねてくれた」。気迫のこもった白球は一塁手の正面で跳ね上がり、右翼前で弾んだ。

 求められた出番では、集中力を切らさない。12、13日の巨人戦(甲子園)では連夜の猛打賞。藤本、久慈と正遊撃手への道は険しいが「出してもらったときに頑張ることしか考えていない」。休日返上で打撃マシンと向き合ってきた成果を実らせている。

 99年以来4年ぶりとなる対ヤクルト戦5連勝を、伏兵たちが劇的なサヨナラ勝ちで引き寄せた。「普段の控えがしっかりやってくれた。いや、控え言うたらアカンな」。星野監督からは最大限の賛辞が飛ぶ。

 金本、八木が無安打に終わった中で、脇役が集中力を発揮した。本社からも“グチ”が出るほどの超大型補強で生まれ変わった2年目の星野阪神。だが、指揮官は言う。「こんな全員野球もある」。これもまた、星野阪神の、立派なもう一つの顔だ。(石川真之)


激闘ダイジェスト
1回表 岩村の左中間への飛球をお見合い。結果は2塁打。宮本が犠打失敗で投飛。稲葉を中飛。ラミレスは遊ゴロ
5回表 土橋が左翼線2塁打。高井の犠打で1死3塁。岩村を遊飛、宮本を左飛に仕留める
7回表 高井の左前打を金本が失策。2死2塁で岩村に四球。宮本の右翼線への打球を中村豊が好捕。右直で危機脱出
7回裏 1死からアリアスが左前打。沖原の左翼線2塁打で2、3塁。中村豊が1邪飛、野口が遊飛で無得点
9回表 1死後、土橋が左前打。代打・真中は遊ゴロ。2死2塁で迎えた岩村を久保田が直球で見逃し三振
11回裏 代打・浅井が中前打。赤星の遊ゴロで2進。さらに石井の暴投で3進。金本は空振り三振。代打・矢野とアリアスは連続敬遠で2死満塁。沖原の右前適時打でサヨナラ

ホーム   野球虎王国 米スポーツサッカーリング ゴルフ相撲スポーツ競馬芸能社会釣り(東) (西)
 


Copyright(C) 2003 Daily Sports All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp