愛媛・阿部15年セーブ王が成長 140キロ台連発!ルーティン確立でますます進化

 【愛媛・阿部直晃投手】

 愛媛は昨年、球団初の独立リーグ日本一に輝いた。今年、敵地・群馬で行われるグランドチャンピオンシップ(10月8~10日予定)で連覇に挑む。

 昨年、日本一決定のマウンドに立っていたのは阿部直晃だった。トルネードからのキレのいいボールで11セーブを挙げ、2015年のセーブ王タイトルも獲得している。得た経験と自信は非常に大きかった。

 2年目となる今季、課題としたのは「スピード」である。昨年の最速値、143キロを1キロ上回る144キロをマークしている。だが、そこに至る投球内容を見れば格段の進歩がある。

 「去年はホントに調子いいときに1回だけ143が出たんですけど、今年は平均が大体140を超えてるので。そのなかでの144だった。去年は138、139のなかでたまたま噛み合って、143が出たぐらいだったので」

 だが、良いことばかりではなかった。今季はセットアッパーとしてマウンドに登ることが多く、何度も苦しいマウンドを強いられている。「準備のしやすさ」という意味では、最終回のみに合わせれば良いクローザーのほうが簡単に思えた。

 決して調子が悪いわけではないのに結果が出ない。「どうすればいいんだ?」と悩むなかで、新たに取り組んだものがある。

 「(マウンドに)行く前にゼリーを1つ取ることを徹底して。あとは去年は決めていたピッチングの球数を、キャッチボールの数は決めて、そのときの状況に合わせて投げるというか」

 肩を作ってからエネルギー補給のためのゼリーを。さらにマウンドへ向かう直前、アミノ酸入りのゼリーを飲む。ルーティン・ワークを作ったことがパフォーマンスに良い影響を与えた。

 後期終盤、昨年同様にクローザーを務めることも多くなった。相手が「前に飛ばない!」と焦るような重みのある球を投げたい。

 「いつも通りというか、自分のピッチングができるように。キレのある球、重みのある球を投げられるように。1試合1試合、全力で取り組みたいと思います」

 再び日本一連覇の栄冠を手に、愛媛へ帰って来る。

編集者のオススメ記事

アイランドリーガー伝最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス