徳島・木下 悩み続けた先に「力の抜き方」見つけて6戦連続0封

 【徳島・木下雄介投手】

 徳島が快進撃を見せる。対愛媛6回戦(8月25日、JAバンク徳島)に勝利し、6連勝で一気に首位に躍り出た。

 6戦すべてで終盤のマウンドを任せられたのが、2年目の右腕、木下雄介である。中島輝士監督が言う。

 「良くなってきた。高いボールがなくなってきて、ある程度ストライクゾーンで勝負できるようになってる。これは大きな収穫だし、面白くなってきたね」

 期待に応え、6試合で3セーブを記録した。イニングをまたいでの登板を苦にすることもなく、無失点を続けている。

 「とにかく『僕が0で抑える!』って気持ちで投げてて、それがいい感じに結果に残っている。前期は2イニング目が課題だったんですけど、1イニング目の集中が2イニング目にもできているから結果に出てるのかなあと思います」

 前期を終えた時点では、まだ不安定さが見られた。好調につながるきっかけは北米遠征だ。4球団を代表するメンバーが集まるなか、高知のエース、松本英明の遠投する姿に目を奪われた。

 「全然、体に力が入っていない。ボールの重みを感じて投げられているんだなあと思って。その感覚を僕も意識して投げてみようと」

 きっかけはもう1つある。オリックス2軍との交流戦(7月29日、神戸サブ)でストレートの真っ向勝負を挑み、左中間への三塁打、左翼線への適時打と痛打されている。中島監督に「真っすぐが速い投手なんていくらでもいる」とたしなめられた。だが、そこで気付いたこともあった。

 「ずっと目いっぱい投げるのじゃなくて、ちょっと力を抜けば(制球力も)少しはまとまる。そこで抜くだけじゃなくて、しっかり高知のヒデさんの意識で『ボールの質は変えずに』というのを心掛けて投げてたら、いい感じにハマってきたというか」

 好調へとつながるきっかけは「どうしたら結果が残るのか?」と悩み続けていた先に見つけたものだ。

 「次の味方の攻撃にも勢いをつけられるような投球がしたいと思っています」

 この勢いに乗って、勝利のマウンドに登り続ける。

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