香川・大木 グリップ離して安打量産

 【香川・大木貴将外野手】

 球団創設以来初の最下位となった香川だが、終盤に安打を連発した選手がいる。2年目の外野手、大木貴将だ。

 最終戦となった対徳島後期12回戦(滋賀・皇子山球場)でも2安打1盗塁と気を吐き、先制のホームを踏んだ。8月終了時・175だった打率を一気に・244まで上げて今シーズンを終えている。9月の13試合で残した月間打率は・353である。

 きっかけは敵地・坊っちゃんスタジアムでの連戦2試合目、対愛媛後期11回戦(9月6日)の試合前練習だった。智勝コーチが「ちょっとグリップ離して握ってみれば?」とアドバイスをくれた。

 「あ、いつもと違うな!と思って。(ミート)ポイントを前に置けるようになった。僕、元々バットのヘッドが下がっちゃうんですよ。うしろで捉えちゃう感じだったんですけど、空けることによってヘッドが落ちなくなって、そのまま出せるようになった」

 自ら意識して打撃フォームを変えたことも幸いした。より下半身が使えるよう腰を下げ、同時に股関節に体重を乗せるイメージにした。これで低目のボールが見極めやすくなり、落ちるボールを拾いやすくなった。

 9月の成績に満足はしていない。

 「やっぱり1年間トータルで成績を残したい。調子の悪いときにどうするかを考えてやっていきたいし、盗塁も18個ですけど、僕のなかではもっとしたい。1番を打たせてもらっているので、出たら走るイメージが欲しいし」

 今季はまだ終わっていない。10月には宮崎でフェニックス・リーグがある。同年代のNPB選手はどれくらいやれるのか。自分はいま、どのレベルなのかを確認したい。

 「おっ!って目につくようなプレーがしたいですね。誰かの目につくようなプレーが」

 もちろん3年目に挑戦するつもりでいる。この秋の経験が、きっと来季の糧になる。

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