今季ワースト大敗の広島 新井監督は「切り替えやすい」 9四死球の投手陣にも「修正して」収穫も口に

 「DeNA13-3広島」(18日、横浜スタジアム)

 広島はいずれも今季ワーストとなる17安打13失点の大敗で、DeNAに連敗を喫した。先発のロベルト・コルニエル投手(27)が4回5失点。その後も投手陣が崩れ、今季のDeNA戦は3カード全てで負け越しという結果になった。長期ロードも19日からの阪神3連戦(甲子園)が最後のカード。まずは19日に連敗を止めたい

 DeNAの攻撃時間だけが長くなった。スタンドを埋めた青い人波が揺れる。敵地の熱気とは対照的に、カープナインが視線を落とす。今季初の2桁失点で大敗。カード初戦を白星で飾りながらの2連敗で、上昇気流に乗ったかに見えた赤ヘルの進撃が横浜で止まった。新井貴浩監督は「こういう日もあるし、逆に切り替えやすい」と努めて前を向いた。

 振り返りたくもない惨敗だ。先発・コルニエルが二回に崩れた。1死一、三塁からセーフティースクイズで先制点を献上。続く投手の東に四球を与え、1番・佐野に3ランを浴びた。三回も佐野への押し出し四球で5失点目。1イニング3四球と制球を乱した。

 先発は4試合目。これまでの3試合では安定感を示していたが、4回7安打5失点で今季初KO。「きょうはストライク先行の投球ができなかった」と唇をかんだ。

 後を受けた中継ぎ陣も流れを止められない。2番手の大道は、2イニング目の六回に捕まった。無死満塁から牧に中前への2点適時打、さらに桑原にも中前へ運ばれて2点を追加される。ここでベンチは塹江を送ったが、2死満塁から佐野に押し出し四球。関根、宮崎にも連続適時打を許し、1イニング8失点で試合を決められた。

 2桁失点は今季初で、13失点は2021年9月22日・巨人戦(マツダ)以来の今季ワースト。指揮官は「ベイスターズ打線は強力だし、1度火が付いたら(勢いを止めるのは)なかなか難しい」と受け止めた。今季最多の9四死球の投手陣には「各自、分かっていると思うから修正してまた次の登板に向かってほしい」と責めることなく、悔しさを力に変える姿を求めた。

 打線もDeNA・東の前に9安打を集めながらも白星を献上。これで今季、相手先発が左腕の試合は2勝11敗となったが、後ろを向いている時間はない。

 19日からは甲子園で首位・阪神と3連戦。「8点を取られた後も、打者陣は最後まで集中していた」と新井監督は敗戦の中での収穫を強調。長期遠征の最後を笑顔で締めるためにも、まずは負の流れを一丸で断ちたい。

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