広島・九里 まさかの5回8失点 2死無走者からの失点反省「悔しさはある」修正急務
「オープン戦、ロッテ10-6広島」(15日、ZOZOマリンスタジアム)
淡々と、振り返った。昨年最多勝の広島・九里亜蓮投手。この日の5回9安打、8失点で自信が吹き飛ぶほど、やわじゃない。ただ、これでいいとも思っていない。
「(大瀬良)大地にしても森下にしても、他の投手にしてもいい投球をしてきた中で僕が打たれた。悔しさはある」
五回には2被弾を含む6失点。ここも反省だが、それ以上に初回は中村奨に被弾。四回は佐藤都と山口の連打で失点。これがいずれも2死無走者から。
「そこはしっかりと3人でアウトを取れるようにしないと」と、リズムを引き寄せられなかった投球を悔いた。
もう一点。角度のある直球は健在。同じ角度からの変化球で空振りも奪った。なのに、打たれた。
「何か絶対、原因がある」
球種が分かりやすいのか、思うほどの球でないのか、それとも…。
プロ入り前から「悪いのを『まあいっか』で終わらせたくない」と取り組んできたのが、自身の映像を“ガン見”して反省点をあぶり出す作業だ。もちろん、今回もだ。29日、本拠地開幕となる阪神戦が今季初先発見込み。「(カードの)頭に投げるピッチャー」という佐々岡監督の信頼に応えるべく、「しっかりとしたものを出せるように」、九里は必ず修正してくる。



