今季のジョンソンはすごいゾ「イシハラのおかげ」スイスイ7回1失点初星

 「広島6-2中日」(31日、マツダスタジアム)

 もう過去の自分とはおさらばだ。広島のクリス・ジョンソン投手(33)がエース復権の予感を漂わせた。今季初登板で7回6安打1失点。チームに開幕2連勝をもたらし、試合後のお立ち台で相棒の石原と並んだ。

 「(好投は)イシハラのおかげです。ずっとバッテリーを組んでいるので投げたいボールも分かってくれている。いい組み立てで持ち味を出してくれた」

 15年に来日してからコンビを組み、今やあうんの呼吸だ。ベテランの指先にうなずき、リズムよく腕を振る。二回、先頭の福田に先制弾を浴びたが「ソロだったからダメージはなかった」。味方の失策で出塁を許しても「野手と投手は助け合い」と気持ちを切り替えてスイスイと投げた。

 四回は石原のタイムリーで2-1と勝ち越し、なおも2死満塁で一、二塁間を破る2点適時打。自分のバットでリードを3点に広げ「非常にラッキーだった」と笑った。

 昨季は度重なる体調不良に襲われ、わずか6勝。オフは体調管理を徹底し、コンディション維持に努めた。春季キャンプでは沢村賞に輝いた16年のフォームを取り戻そうと、ブルペンに入る回数を増やした。関係者は「昨年と練習の意識が全然違う」と証言。復活への並々ならぬ決意は周囲にも伝わっていた。

 緒方監督は開口一番「まずはジョンソンでしょう。我慢強く投げてくれた」。今季はローテの軸として巻き返しに期待するだけに、「本人からもそういう意気込み、雰囲気を感じている。頑張ってほしい」と続けた。

 ジョンソンも「昨年のことをよく聞かれるけど、もう忘れたいと思っている」ときっぱり。最高のスタートを切った助っ人が、今季は白星街道を走る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス