異例!カープ新井が絵本になる 「読んでね」僕のがむしゃら奮闘記

 南々社から発売される「新井貴浩物語 がむしゃらに前へ」
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 広島・新井貴浩内野手(39)の野球人生が、絵本化されることが24日、分かった。「新井貴浩物語 がむしゃらに前へ」が12月10日に南々社から発売開始される。小学生時代を中心につづった奮闘記で、プロ野球選手の自叙伝などは多々あるが、絵本化されるのは球界でも極めて異例。愚直に生きた男の半生が、子供の教本として切り絵で描かれる。

 愚直に歩んだ男の野球人生が、球界では異例の絵本になった。小学生時代を中心に2000安打、25年ぶりのリーグ優勝までを描いた58ページ。主人公になった新井は少年少女に向けて「何かを感じてもらえたら、楽しんでもらえたらうれしい」と願いを込めた。

 発刊のきっかけは広島市立天満小3年時の担任で、現在は広島都市学園大准教授の仏円弘修先生。「自分にとって印象に残る先生で、厳しくて優しい人だった」という恩師の依頼を快諾した。児童本作家の中野慶さんが仏円先生に新井の小学生時代のエピソードなどを取材。昨年から書籍化の話が進んだ。

 絵本の中では、1年生から暴れん坊として手を焼く少年だった新井が、人や野球との出会いで成長していく過程がつづられる。今年4月には史上47人目の2000安打達成。リーグ優勝を成し遂げるまでの半生が描かれている。「先生にすべてお任せしたが、すごくよかったです」。完成作品に目を通した新井も喜びを口にした。

 単にプロ野球選手の成功物語ではなく、1人の子供が大人になるまでの成長を描いた作品。新井にとっての「原点」を詰め込んだもので、多くの子供たちの教本になる。これまで「阪神の4番」、「赤い心」と2冊の自著があるが、絵本の主人公になるのは初めて。全国の書店やインターネットなどでも販売される。

 編集担当者は「子供に読み聞かせをしたり、子育ての参考にしていただきたい。おじいちゃん、おばあちゃんが孫のクリスマスプレゼントにしていただけると、大変うれしいです」とPR。新井も「小学生でも読みやすいので。小さい子に読んでもらえたらね」と話した。

 来季のリーグ連覇、日本一に向けて、すでにトレーニングを再開。「厳しい戦いになるけど、初心に返ってやる」と、不惑を迎えるシーズンも衰えを見せない。絵本でも描かれているのは、どこまでも愚直に生きてきた姿。少年少女、チームの“道しるべ”として、新井は2017年もがむしゃらに戦う。

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