「巨人４－６広島」（１０日、東京ドーム）

　優勝へのマジックを１としていた広島が巨人に逆転勝ちし、２５年ぶり７度目のリーグ優勝を果たした。マウンド付近に歓喜の輪ができ、選手は涙を流して喜びを分かち合った。新井、菊池は優勝記者会見で、感動のシーンを黒田が号泣したことでもらい泣きしたことを明かした。

　黒田は先発して６回３失点と試合をつくり、優勝へと導いた。「普段はあまり運がないかなと思っていたんですけど、きょうに関しては運があって、自分が投げる試合で決められて本当によかったと思います」と振り返った。誰よりも先に号泣したベテランは「いろいろ考えることもありましたし、こみ上げてくるものがありました」と明かした。

　新井も同じく号泣し、黒田と抱き合うシーンもあった。「苦しかったこと、悔しかったことが頭の中を駆け巡って。黒田さんが号泣されている姿を見て、僕も号泣してしまいました」と、先輩の姿を見て思わず涙が出てしまったという。

　最後に菊池は、インタビュアーから「菊池選手の涙を初めて見たという方も多いと思います」と振られると、「さっき新井さんも言っていましたけど…黒田さんがだいぶ泣いてたので、もらい泣きして…。これは黒田さんの涙だと思います」と、振り返っていた。