福井炎上7失点も粘っコイ交流戦5割

 「交流戦、ソフトバンク7-2広島」(14日、ヤフオク)

 交流戦勝ち越しを託された広島・福井優也投手(27)だったが、3回1/3を7失点と炎上した。王手をかけていた球団通算4000勝もお預けとなった。それでも“鬼門”の交流戦は9勝9敗で終了。2009年以来6年ぶりとなる勝率5割で乗り切った。19日のDeNA戦(横浜)からリーグ戦が再開するが、逆転優勝へ向け、緒方鯉が仕切り直して上位浮上を目指す。

 連勝中の緒方鯉の勢いは、あっさりはね返された。誤算だったのは先発の福井だ。鷹打線の猛攻を浴び、四回途中8安打7失点と大炎上。5月3日のヤクルト戦(神宮)以来、約1カ月ぶりの黒星となる2敗目を喫した。

 勝負を左右したのは三回だ。無死二塁で福田が三塁側にバントした打球に、福井の反応がわずかに遅れてしまう。これが内野安打となり無死一、三塁。その後、明石、柳田の連打などで3点を失った。

 これでリズムを失った右腕は四回も3安打を浴びて途中降板した。自身今季ワースト7失点に「球は悪くなかったけど、カウントを悪くして勝負球が甘く入った。カウント不利がマズかった」とコメント。「次、頑張ります」と必死に前を向き、球場を後にした。

 緒方監督は「三回のワンプレー。一、三塁になって、ランナーを気にしてしまった」と反省を促した。この試合前まで交流戦2戦2勝で自身4連勝中だった福井の背信に「少しベルト付近の高さに、球が集まってしまった。いつもはもう少し高めや、低めの球で打たせたり、空振りを取ったりするんだけどね」とため息をついた。

 チーム3連勝はならなかった。それでも鬼門の交流戦は9勝9敗で終了。ソフトバンクに勝ち越した。6試合連続で先制点を奪うなど、チーム状態は上向いているが、指揮官は「開幕から負けている試合は同じミスが目立つ。繰り返さないように、それを再認識してリーグ戦に臨む」と気を引き締める。

 あと1勝に迫った球団通算4000勝はお預けとなった。借金も7だが、首位巨人とは4・5ゲーム差。「まだウチは最下位。オールスターまでに1つずつ借金を返していく。1試合、1試合、大事に戦って上を目指していく」と緒方監督。最下位からの逆転Vへ、鯉の逆襲はここからだ。

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