鈴木誠、鯉史上最強の1番になる!

 “最強の1番”になる。広島・鈴木誠也内野手(20)が18日、廿日市市の大野練習場で合同自主トレの休日を返上し、バットを振り込んだ。改めて定位置を奪う覚悟を述べ、「どんどん振っていく、カッコイイ1番」を理想に掲げた。高橋慶彦、野村謙二郎、緒方孝市…。長打力を併せ持つ歴代1番打者を超える存在を目指す。

 室内練習場に快音が響く。見据えるものはただ一つ。鈴木誠が休日を返上し、ティー打撃やマシン打撃で汗を流した。「レギュラーを取ることしか考えていない。今年取れないともう先はない」と、強い覚悟を口にした。

 丸、グスマンに続く外野の残り1枠をドラフト1位・野間(中部学院大)、松山、広瀬らと争う立場。昨季のカープは1番を固定できなかったこともあり、「1番はすごく重要なポジション。そこを取りたい」と意気込んだ。

 1番打者の理想がある。「変わった1番というか、どんどん振っていく1番。カッコイイ1番になりたい」。じっくりと球を見極めていくタイプの1番打者ではなく、持ち味の積極性をより前面に出していく。

 強打に加えて、強肩、俊足も光る若武者は「打てない時でもアピールできるようになりたい」と盗塁にも意欲を示す。今オフは元日も休まず連日40分間の素振りを己に課し、キャッチボールを増やして送球の安定も求めてきた。

 目指すべき理想は、高橋慶彦や野村謙二郎、緒方孝市のような走攻守3拍子がそろい、さらに長打力も兼ね備えた1番打者だ。高橋は1983年に24本塁打をマーク。野村は95年に1番で28本塁打を放ち、緒方も99年にトップバッターで26本塁打を記録した。偉大な先輩たちの背中を追い、そして超えたい。

 新旧指揮官には恩義もある。緒方監督は就任直後に「現時点では堂林より力は上」と語り、今季の1番候補として大きな期待を寄せている。

 野村前監督には、昨季の阪神とのCSファーストS第2戦で「7番・右翼」に抜てきされた。だが、0-0の七回1死満塁の場面で、能見の前に三ゴロに倒れ、チームはCS敗退。「最後まで使ってもらった。これでレギュラーを取らないと野村監督の顔をつぶすことになる」。今季は成長した姿を見せる義務がある。

 勝負の3年目。必ず飛躍を遂げる。鈴木誠が最強のトップバッターとなり、24年ぶりの優勝へけん引する。

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