広島・マエケン、復帰登板で7回無失点

気迫のこもったボールを投げ込む広島・前田健太=甲子園(撮影・田中太一)
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 「阪神‐広島」(1日、甲子園)

 右上腕の張りで戦列を離れていた広島のエース・前田健が、1軍に復帰し、先発した。7回を投げ、阪神打線を散発4安打、無得点に抑えた。4‐0の八回から今村がマウンドに上がった。

 前田健は4月20日の巨人戦(マツダ)で先発登板が予告されていたが、当日になって右腕の張りを理由に登板を回避。21日に出場選手登録を抹消された。抹消されてから最短期間での復帰だが、まだ万全ではなく、野村監督は本人に「無理してもいかん」と話したという。それでも「早く戻りたい。休みたくない」と、エースの責任感からマウンドに上がった。

 7回を投げて、先頭打者の出塁を許したのは一度もなし。阪神打線に三塁すら踏ませなかった。「うまくいろんな球を使ってやっていくしかない」という言葉通り、変化球を効果的に使い、阪神打線に的を絞らせなかった。

 広島投手陣は昨季新人王を獲得した野村が右肩を痛めて2軍で調整中。大竹は背中の張りを訴えており、万全ではない。そんな中でのエースの復活劇。心強い限りだ。

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