広島の日南秋季キャンプに参加している投手15人が1日、日南市内の宿舎で日本シリーズ第2戦をテレビ観戦して意見交換を行った。山内泰幸コーチ(36)が発案して野村謙二郎監督(43)も賛同。トップレベルのプレーを見て学ぶとともに、お互いの考えをぶつけて意識を高めた。
◇ ◇
来季の目標は「CS進出」ではなく「優勝」。頂を目指す上で目の前に格好の教材があった。日本シリーズ-。発案者の山内コーチの「そこを目指すというか、そういう(勝つ意識を高める)のもある」という考えもくみ、野村監督が斬新な“勉強部屋”を用意した。
「選手が1人で野球を見ることはあるけど、みんなで見ることはない。結果を残している人を見て、“あの場面ならこう投げる”とかいうことをざっくばらんに話せばいい。日本シリーズは今年いい成績を残している選手がプレーしているんだから」
指揮官の期待通り、夕食後にホテルの一室に集まった投手15人は山内コーチ、小林コーチが見守る中で、活発な意見交換を行った。プロジェクターで映し出された映像を食い入るように見つめ、おのおのが意見を口にした。大竹と岸本は巨人先発の内海の投球を見て、ヒジの使い方について意見を交換。ノートに感じたことを書きとめる選手もいた。
参加した15人中13人が20歳代の投手。中継したNHK衛星第1では大野ヘッド兼投手コーチが解説を務めていた。発案者の山内コーチは、新コーチの考えを理解するための場としての意義も強調した上で「技術が変わらなくても、考えが変われば結果は変わる。試合ではコントロールミスはするかもしれないが、考え方のミスはできないからね」と話した。今キャンプは実戦練習が多く組まれている上、野村監督は考える野球を重視する。若手投手が、この日の意見交換を生かしてくれることを願った。
前日の夜間ミーティングでは左投手と木村、末永ら俊足の選手を集めてけん制について、意見を交換して意識を高めた。また、今後も夜間ミーティングの時間帯に、意見交換の場が用意される予定だ。練習の質だけではない。野村カープはグラウンドを離れても、勝つ野球だけを意識し続ける。






