巨人・原監督、新たに3年契約 戦力強化へ異例血の入れ替え 12人自由契約に

 巨人・原辰徳監督(63)が15日、東京・大手町の読売新聞東京本社を訪れ、山口寿一オーナー(64)にシーズン終了を報告した。リーグ3連覇を逃した今季を反省し、新たに3年契約を締結した指揮官は現有戦力の底上げに強い決意。球団は田中豊樹投手(27)ら大量12選手に自由契約とすることを通知したと発表するなど、異例の血の入れ替えも敢行し、再建を図る。

 決意に満ちた表情だった。シーズン終了報告後の原監督は「今季の反省、来季への対策ということ」と短い言葉で覚悟を示した。今季はリーグ3連覇を逃し3位。CSファイナルSでは1勝もできずに敗退した。

 要因として「現有の選手たちの成績が、昨年よりも上回った成績を上げる人がいなかった」と分析。残した数字も「誇れる選手はいたかい?」と問いかけるように語り、先発メンバーは「(プロ野球界で)トップランクの選手であってほしい」と求めた。

 戦力の底上げや新外国人選手の補強も行うが、それと同時に異例の血の入れ替えも敢行する。球団は今季、中継ぎで活躍した田中豊、3年目左腕の横川、香月ら大量12選手の自由契約を発表。全選手育成選手として再契約するとみられるが、“大ナタ”を振るって戦力を強化する狙いだ。

 今季が3年契約の最終年だった指揮官は、新たに3年契約を結んだと明かした。“全権監督”も継続される見通しで「意見というものが言えるポジションではある」と語った。ファーム総監督に川相昌弘氏(57)が就任することも発表され「強いチームを作り、ファンに愛されるチームを作り」と並々ならぬ意欲を示した将。あらゆる手段を講じて王者復権を狙う。

 ◆育成契約選手の規約 「日本プロ野球育成選手に関する規約」の第10条(育成選手の在籍期間)には、育成選手として入団後3年間(3シーズン)育成選手として在籍した者が当該球団から翌年度の支配下選手として選手契約を締結されない場合、11月末日をもって自動的に自由契約選手となる主旨が記載されている。また、7月末日現在で65名以上の支配下選手を保有する球団でなければ、育成選手を保有できない。

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