原巨人が首脳陣一新へ 小笠原道大氏、亀井、駒田氏入閣“レジェンド”招聘で来季再建

 「セCSファイナルS・第3戦、ヤクルト2-2巨人」(12日、神宮球場)

 ファイナルSを2敗1分けで敗退した巨人が、球団OBで前日本ハムヘッドコーチ兼打撃コーチの小笠原道大氏(48)を2軍打撃コーチとして招聘(しょうへい)することが12日、分かった。

 3連覇を狙った今季はシーズン3位に終わり、CSファイナルSで敗退。坂本、丸ら主軸はベテランの域に達しつつあり、来季のV奪回へ大きな課題となるのが生え抜き選手の底上げだ。新たな可能性を引き出すために、球団は“レジェンド”を呼び戻した。

 小笠原氏は日本ハムで活躍後、07年からFAで巨人に加入。第2次原政権下の中軸として07~09年のリーグ3連覇にも貢献した。血のにじむような努力を重ねて名球会入りも果たしており、姿勢や考え方は若手の格好の“お手本”になる。

 1軍首脳陣は世代交代を進める。宮本和知投手チーフコーチ(57)が、今季限りで退任しフロント入り。来季は桑田真澄投手チーフコーチ補佐(53)がチーフ格を担い、投手陣の再建を託された。また今季限りで現役を引退する亀井善行外野手(39)が、1軍の外野守備担当のコーチに就任する。

 来季は原辰徳監督(63)が続投し、元木大介ヘッドコーチ(49)は留任。今季途中で2軍監督から昇格した阿部慎之助コーチ(42)が引き続き1軍コーチを担当。二岡智宏2軍監督代行(45)が2軍監督となり、球団OBの駒田徳広氏(59)が3軍監督に就任する。原巨人が新体制で再建を図る。

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