「セＣＳファイナルＳ・第２戦、ヤクルト５－０巨人」（１１日、神宮球場）

　巨人が２戦連続の完封負け。アドバンテージを含めて０勝３敗となり、日本シリーズ進出へ後がなくなった。

　打てない、守れない。らしさを欠くプレーのオンパレードだった。六回は坂本の悪送球も絡み、２死満塁。中４日で力投していた菅野が押し出し四球を与えるなど、このイニング一挙４失点でＫＯされた。

　その後も失点には結びつかなかったものの、中島、広岡の失策も含めてまさかの計３失策。今季１２球団最少の失策数と堅守を誇っていたチームが、守りからリズムを作ることができなかった。

　主砲の岡本和を欠く打線も菅野を援護できなかった。２戦連続の完封負けに、原監督は「１点も取れていないっていう、ね」と苦笑い。初回、２死満塁で中島が三振。「結果的にあのチャンスだけだった」というように先制のチャンスを逃すと、相手先発の高橋にねじ伏せられた。

　わずか２安打、２戦連続の完敗で崖っぷち。六回のピンチではマウンドへ足を運んだが、その意図を問われた指揮官は「流れが我が軍になかなか来ないというところで、ここはこっちが動くからというところですね」と振り返った。だが、事態は好転せず、追い込まれた。

　エースで落とした一敗は痛恨だが、指揮官は「明日からまた頑張ります」。チーム一丸で、奇跡の扉をこじ開けるしかない。