「セＣＳファイナルＳ・第１戦、ヤクルト４－０巨人」（１０日、神宮球場）

　巨人が初戦黒星。アドバンテージを含めて０勝２敗となった。

　先発の山口俊があっさり主導権を手渡した。初回、先頭塩見の二塁打から１死一、三塁のピンチを招くと、村上の打球は遊撃後方への飛球。坂本が苦しい体勢で捕球したところで三走塩見にタッチアップされ、先取点を奪われた。どよめきが起こるなか、続くサンタナに痛恨の２ランを打ち込まれた。

　原監督は初回３失点で４回交代となった山口について「まあまあ、なかなかちょっとフォローはできないよね」と苦言。「結果的に最初の３点というのがね、やっぱり大きい３点になりましたね」と振り返った。

　打線も振るわなかった。奥川に対して完封負け。五回１死一、三塁の好機では８番・小林に亀井、９番・山口には八百板を送り勝負に出たが、代打攻勢は不発に終わった。

　指揮官は「なかなかやっぱりつながらなかったというところ。しかし、分かりやすい反省点が多いから。明日また切り替えて行く」と、前を向いた。