DeNA守護神・三嶋 番長闘魂注入も誤算 2点リード守れずサヨナラ負け

 「巨人7-6DeNA」(15日、東京ドーム)

 現実から目を背けたくなる光景。左翼のDeNAファンは足早に帰路に就き、ナインは下を向きながらベンチに戻った。

 九回、2点リードでマウンドに上がった守護神の三嶋。1死一、二塁で代打・八百板に中前適時打を浴び1点差に。ここで三浦監督自らマウンドに足を運び「空気にのまれるな。リードして勝っているんだから」と闘魂注入した。

 しかし…。うなずいた三嶋だったが、帽子には大量の汗がにじんでいた。指揮官の喝もむなしく、坂本に同点適時打を浴びると、最後は岡本和にサヨナラ犠飛を浴び、右腕は本塁後方でうつむくしかなかった。

 試合前時点で今季の巨人戦は10試合に登板して2敗3セーブ。防御率9・00と相性は悪かった。「球がどうこうより、守りに入ってしまっていた」と落胆した。

 「やられたら、やり返すしかない」。指揮官は誰が失敗しようと、この言葉で奮起を促してきた。現段階では「決まっていることはない」と配置転換は明言しなかったが、決断は迫られている。

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