米子松蔭に敗れ涙の境「松蔭とも試合したかったので」井上主将も悲痛ツイートを拡散

 境の健闘をたたえるサヨナラ勝ちを決めた米子松蔭ナイン(撮影・佐々木彰尚)
 5回、一塁への打球をはじき境の二塁・木村が捕球し一塁へ駆け込む。ヘッドスライディングするのは久白(撮影・佐々木彰尚)
 サヨナラ負けを喫した境ナイン(撮影・佐々木彰尚)
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 「高校野球鳥取大会・2回戦、米子松蔭3-2境」(21日、どらドラパーク米子市民球場)

 米子松蔭が九回に2点差をはね返しての逆転サヨナラ勝利で、次戦に進んだ。学校関係者1人に新型コロナウイルスの感染が判明したことがきっかけとなり一度は辞退が決まったが、大会復帰が実現し、注目されていた。米子松蔭の大会復帰を受け入れた境の井上翔太主将は、米子松蔭の西村主将が投稿した、大会出場を願うツイートを“拡散”して試合実現へ後押しをしていたことを明かした。

 足立泰則監督は、一度相手の辞退が決まり、不戦勝となった時のことについて「驚いた。選手の顔を見た時に、選手も驚いた顔をしていた」と戸惑いながら不戦勝の決定を受けたという。次の試合へ向けた準備はしていたため、米子松蔭の大会復帰が決まった時は、“対戦相手が変わった”という感覚で「対策は変わったけれども、同じように準備していく」と選手には伝えたと明かした。

 米子松蔭は春の県大会を優勝したシード校。「不戦勝が変わったことに関わらず、第1シードと戦ってよい勝負ができるチームになったのは自信になったけど、やはり負けると悔しい」など、語った。

 井上主将は「第1シードを倒す」ことを目標にしていたため、当初の不戦勝の決定は「驚きもあり、残念だった」という。措置が取り消されての米子松蔭との試合へは「次の作戦を練っていたけど、やってやるぞという気持ちだった」と語った。

 新型コロナ対策については「自分たちに置き換えた時に、コロナの対策ももっとちゃんとしないと」と感じたという。試合終了後、試合後には、米子松蔭の西村、山崎に終了後「甲子園行ってくれ」と声をかけ、「ありがとう」と返ってきたという。相手の西村主将は、辞退への悔しさから出場を願うツイートを投稿し、話題になったが、井上主将も拡散を願われたという。「松蔭とも試合したかったので拡散した」という井上主将は「自分たちがこういう(米子松蔭のような)立場になると悲しくなる」とし「何かできることはないかなと思って、拡散した」と思いを明かした。

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