オリックス・若月が値千金の満塁弾 愛妻に感謝「あーだこーだ言われないように」

 「楽天3-10オリックス」(21日、楽天生命パーク宮城)

 破壊力抜群のメガトンパンチだった。これ以上にないシチュエーションで浴びせてみせた。オリックス・若月健矢捕手がプロ初となる渾身(こんしん)の逆転満塁アーチ。濃霧を切り裂く弾道はすさまじかった。

 絶好の場面は2点を追う六回。開幕から4番を務め、この日初めて6番の打順に入ったジョーンズの左前打などで1死満塁とすると若月が打席へ。1ボール2ストライクから、楽天2番手・宋家豪のチェンジアップを捉えた打球は左翼席への自己最多となる2号満塁弾となった。

 心に期するものがあった。一時、3割台だった打率は2割半ばまで低下。ここまで7番だった打順もこの日9番に“降格”した。「降格して悔しかった。何とかバットでアピールしたいと思っていた」。七回には中前適時打。自己最多5打点の大暴れで悔しさをぶつけた。

 どうにかしたい一心だった。昨季の打率・178。打力向上を目指し自ら購入したクリケットのバットを使った打撃練習に取り組んでいる。「バットの面を変えずに打つことを意識づけるためやっています」。今季はこの日で打率・267。弛(たゆ)まぬ努力が実を結んできている。

 自身のプレーを支えてくれる人がいる。昨年オフ、声優の立花理香さんとの結婚を発表。「結構、嫁も(野球に)うるさいんで」と冗談を交えながら、「家に帰って、あーだ、こーだと言われないように頑張っています」。自宅で愛妻から発破をかけられ気持ちを乗せる。

 爽快な首位たたきだ。1位・楽天との6連戦初戦を勝利で飾った仙台の夜。チームは今季最多の10得点で連敗は3でストップした。「明日にどうつなげていくかが重要な所」と西村監督。“オリ達”の逆襲劇はここからだ。

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