オリックス・ヒギンスが来日初登板で無死満塁斬り 緊急昇格で移動「東京駅は大きかった」
「ロッテ2-1オリックス」(27日、ZOZOマリンスタジアム)
オリックスの新外国人タイラー・ヒギンス投手(前パドレス3A)が同点の九回無死一、三塁のピンチに緊急登板。
最初の打者マーティンには1球投げただけでベンチは申告敬遠を選択し、満塁策をとった。大ピンチにヒギンスは中村奨を148キロで二飛、途中出場の鳥谷をチェンジアップで見逃し三振、代打・角中を空振り三振で見事に脱出するミラクル投球を見せた。
ヒギンスは来日初登板。練習試合で打ちこまれる場面が目立ち開幕は2軍で迎えていた。
26日に山岡が緊急離脱したことを受け、22時45分に電話で1軍昇格を告げられたという。
「次の日、舞洲で投げる予定だったから早く寝ようとしていた。試合よりもここまで無事にたどり着けて良かったよ。東京駅はすごく大きかった。タクシーに乗ってどうにかたどり着けたけどね」
来日1年目、初めて1人での移動を笑顔で振り返った。
無死満塁のピンチ脱出については「調子は良くなかったけどアドレナリンが出ていた。割り切ってアドレナリンに任せた。うまく集中できたんだと思うよ」と振り返った。
メジャー経験のない29歳。守護神ディクソンが2試合連続の救援失敗する中、ブルペンの救世主になれるか。