ロッテ・ドラ1朗希、理想は落ちない直球 令和の怪物語った1年目の目標、未来の姿
ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡=が、デイリースポーツの直撃インタビューに応じた。高校球界最速となる163キロをマークした黄金新人。今季のプロ初勝利に向けた強い決意、球速や球筋へのこだわり、人生初の甲子園登板に向けての熱意-。スーパースター候補の本音に迫った。
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-プロの練習で一番驚いたことは。
「練習メニューの量が、一日にたくさんあって。当然ですけど、高校よりも多いですし。たくさんのことをやるなと」
-一番楽しかったことは。
「練習はつらいですけど、充実しているという面では楽しいです」
-プロ入り後、最も大変だったことは。
「最初は(チームメートの)名前とかも全然、覚えられなくて。時間がたって名前と顔が一致するようになった。ユニホームを着ているので、後ろで確認しました」
-同期入団で仲良しの選手は。
「みんな、仲がいいです」
-頼りにしているチームの先輩は。
「古谷さんと種市さんです。野球だったり、野球以外のことも聞いています」
-担当の柳沼スカウトは、石垣島キャンプでも練習を見守ってきた。どんな存在か。
「知らない環境に来て、最初に一番頼りにさせていただきました」
-練習は、プロ入り前にイメージしていたものと比べて、実際のところはどうか。
「だいたいイメージ通りです。(投球や打撃は)当然、高校生よりもすごいなと思います」
-ブルペンで投手の投球を見る際は、どんなところを見ているのか。
「ボールから感じるもの。直球や変化球。人それぞれ速いだったり、伸びがある、キレがあるだったり。そういうのを感じています。特徴とか、人のいいものを見て、勉強して全て自分のものになるわけじゃないですけど、いいものがあったら自分に取り入れたい。フォームを見る時もあります」
-理想の直球の軌道は。
「落ちなければ、いいかなと。快速球というか。とにかく速く、すぐにミットに入るように」
-高校球界最速となる163キロをマークした。ファンは、スピードにも期待している。
「速いボールを投げて、夢を与えるのがプロ野球選手だと思う。それを楽しみにしているファンの方もいると思います。できるだけ速い方がいいと思います」
-プロ野球最速は、日本ハム時代の大谷翔平(現エンゼルス)がマークした165キロ。
「最初はそこです。1キロずつかなと思います」
-いつかは170キロをマークしたい。
「そうですね。可能性は、ゼロじゃないと思います」
-プロ1年目の究極の目標は。
「1軍での初勝利は、達成したいなと思います。1年目から1軍で投げられたら、経験値が違うと思う。焦ることはないと思うんですけど。順調にいけば達成できると思う。今のうちから、できることをやっていきたいです」
-高校時代には甲子園のマウンドに上がっていない。今季の交流戦は、甲子園で阪神戦(5月26日から3連戦)が行われる。
「甲子園は行ったこともないので、投げる機会があれば投げたいです」
-阪神のイメージは。
「(大船渡の)周りに阪神ファンが、多いんです(笑)。近本さん、梅野さん、木浪さん、大山さん、糸原さん、糸井さん。福留さん。高山さん。ピッチャーは、西(勇)さんと高橋遥人さん。僕は、北條さんや藤浪さん(を見ていた)世代です。(デイリースポーツは阪神が)勝つと(題字が)虎のしっぽになるんですよね」
-今後、研究や勉強していきたいことは。
「サプリメントとか。トレーニングをやるからには、最大限の力を得たいですし。なるべくロスのないようにしていきたいと思います」
-リラックス法はどんなものがあるのか。
「その時にしたいことをすることが一番。音楽を聴いたり。集中し、リラックスします。(音楽は)J-POPで『あいみょん』とか。今どきのです(笑)。ゲームもします。大船渡にいた時は『パワプロ』をしたりしました」
-いつも、心に刻んでいることは。
「あいさつとか。初対面が大事だと思う。常識として。そこは大切にしています」
-話は変わるけど、ここまでのプロ生活で一番うれしかったことは。
「たくさんのファンの方々が(キャンプ地の)石垣島に足を運んで見てくださった。素直にうれしかったです」
-多くのファンから注目を集めていることについて、どう思っているのか。
「その分、しっかり頑張っていかないといけない」
-キャンプには家族が訪れた。岩手を離れて寂しい気持ちはあったか。
「思ったよりは、なかったですけど。家はいいなと思いました」
-家族に連絡は。
「時間のある時に、お互いの近況報告をしています」
-母親はどんな存在か。
「特にしつけられたこともないですし、自由にさせてくれたので。良かったなと思います」
-怒られなかった。
「怒られていないんです。僕は怒られると結構、やる気をなくすので(笑)。普段、なかなか怒られないので」
-最後に“令和の怪物”と呼ばれていることについて、どう思っているのか。
「そうなれるように頑張りたいなと思います」