イチロー草野球で16K完封 3安打猛打賞 かつての本拠地で大暴れ

 今年3月に現役を引退したイチロー氏(46)=マリナーズ会長特別補佐兼インストラクター=が1日、友人らと結成した草野球チーム「KOBE CHIBEN」の「9番・エース」として、神戸市のほっともっとフィールド神戸で念願の草野球デビューを果たした。

 晴天の日曜日。背番号「1」がつけられた白地のユニホームを着たイチロー氏がかつての本拠地で躍動した。

 八回に迎えた最終打席。文句なし、ライナー性の打球を右翼へ運んだ。この日、3安打目のヒットにスタンドは沸いた。

 十八番の打席だけではなく、エースとして最後までマウンドを守り切った。立ち上がり先頭打者から空振り三振を奪って以降、毎回の奪三振を重ねて2桁16奪三振。6安打、無四球、131球の熱投だった。

 三回には7番打者に右中間への二塁打を許し、初安打も許したが、直後にはきっちりお返しも。四回の第2打席では一塁手強襲の“三塁打”を放ち「H」ランプを点灯させた。

 打席では現役時代をほうふつとさせるルーティンを披露。バットを軽く振って屈伸。足で打席をならして、バットを投手方向に向ける侍ポーズも披露。内野席を埋めた智弁和歌山応援団らから喝采を浴びた。

 球場は両チームの関係者のみに解放されたが、内野席は満席。バックネット裏には智弁和歌山の吹奏楽部、応援団のOBが大集結。智弁の赤、イチロー氏のチームの青に分かれ豪華な応援パフォーマンスで草野球を盛り上げた。

 イチローは3月の引退会見で「また、楽しい野球がやりたい」と草野球への思いを吐露。昨秋、智弁和歌山の試合を観戦したイチロー氏が、熱い野球応援に感動したことから交流がスタート。同校に敬意を表したチーム名をつけた草野球チームを結成。初陣の相手として試合を申し込んでいた。

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