巨人 際立つ原監督のマネジメント能力 若手積極起用で45/65が出場

 巨人が36試合を消化し、貯金7で首位。前カードのヤクルト3連戦は負け越したが、前評判通りの実力を発揮している。

 オフに大補強を敢行。丸は打率・326、6本塁打、21打点。出塁率・432と期待通りの働きぶりで、坂本勇とともに打線をけん引している。もうひとりのFA戦士、炭谷も11試合の出場だが、3勝を挙げているドラフト1位・高橋の“専属捕手”として献身的にリード。小林、大城のライバル捕手にも刺激を与え、相乗効果を生んでいる。

 ただ、原動力は新戦力だけではない。原辰徳監督は若手の力も積極的に活用。正二塁手の吉川尚が故障離脱すると山本、重信、増田大を1番に抜てき。石川や北村など、2軍から昇格させた選手を即スタメンで起用する思い切った采配も目立つ。守護神のクックがコンディション不調で抹消となると、3年目の中川を中心にリリーフ陣を再編した。

 助っ人勢もフル稼働。6日、不振のゲレーロとビヤヌエバを同時に抹消。中継ぎ右腕のアダメスと内野手のマルティネスを昇格させ、育成出身の若い2人で外国人枠を埋めた。

 デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「助っ人の同時抹消も驚いたが、前政権時代より入れ替えをどんどん行っている印象」と話す通り、ここまで支配下65選手のうち45選手が1軍で出場。この人数は低迷するDeNAの46人に次ぎ、阪神と並んでリーグ2位タイの数字だ。

 「1軍にいる選手は失敗が許されない重圧があるかもしれないが、2軍の選手や推薦するコーチのモチベーションも上がる」と関本氏。ここまでコンディション面の不調などで1軍出場のないマシソン、上原、岩隈、大竹ら実績十分の選手の経験は今後必要になるとした上で「若手の力も見極めながら、勝負の8月や9月に向けて戦力を整備している面もあるだろう」とした。

 キャンプ前日、原監督は1、2軍の合同ミーティングで「目標は日本一である。その日本一の中に必ずこの全員がメンバーに入る」と、選手を鼓舞した。言葉通り、戦力をフル活用して頂点を目指している。

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