大会本部が会見 習志野サイン盗み疑惑で「紛らわしいしぐさはしないようにと…」

4回二死満塁、集まって協議する審判団=甲子園(撮影・持木克友)
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 「選抜高校野球・2回戦、習志野3-1星稜」(28日、甲子園球場)

 サイン盗み疑惑が浮上した問題を受け、大会本部が試合後に会見を行った。

 報道陣に対応したのは窪田審判副委員長と若林審判幹事。両者によると、疑惑があったのは習志野が攻撃していた四回2死満塁の場面。「(星稜の)キャッチャーからサイン盗みがあるとアピールがあったので、審判4人で集まって協議した」とした。球審からは習志野ベンチからサイン盗みを疑われる何かしらのしぐさがあったと報告があったが、四回に審判が集まった時点で断定には至らず。「サイン盗みがあったと判断するに至らなかった。(星稜の)キャッチャーにもそう伝えた。(走者には)紛らわしいしぐさはしないように、とは伝えた」と報告した。

 日本高野連・竹中事務局長も、大会本部の会見後に対応。「明日から、試合前に攻守決定する際、審判、大会役員から、両チームにフェアプレー精神を忘れないという旨の意思疎通を徹底する」とし、騒動の波紋は他チームにまで及ぶことになった。

 一方で星稜・林監督が、試合前から習志野の不自然な動きを訴えていたということについては「試合前に(審判団とチームが)接触するということはない」と話した。

 この試合、星稜はプロ注目の奥川が九回に本塁打を浴びるなど3失点。大会を去ることになった。林監督は「試合前から、習志野の走者がサインを出すというのを審判に伝えていたが、ずっと収まらなかった」と怒り心頭。四回2死満塁の場面では、タイムを取って審判にアピールした。

 林監督は習志野の攻撃について「二塁走者が(打者に向けて)サインを出していた。最初から最後までずっと」と主張。「途中、サインを変えたり投手からサインを出すなど対策したが、それもあって浮ついたところが出てしまい、パスボールなどミスが起きてしまった」と振り返った。試合後も納得がいかず、林監督と習志野・小林徹監督とが直接話し合いを持つ事態に発展した。

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