「プレシーズンゲーム、巨人４－６マリナーズ」（１７日、東京ドーム）

　イチロー斬りを果たし、大きな収穫と自信を得た。巨人・今村は「こねくり回すより、ストレート一本でスーパースターと勝負したかった」とオール直球勝負で挑んだ。２打席凡退に抑え込み「非常に貴重な時間を過ごさせてもらいました。本当にいい経験になった」と笑顔で振り返った。

　二回無死一、二塁。第１打席を大歓声で迎えられたイチローに対し、気後れすることなく全力で腕を振った。フルカウントからの６球目。１３７キロの直球で中飛。四回の第２打席は１３９キロ直球で二ゴロに仕留めた。イチローも「球が速いピッチャーでないのにびっくりした。でも、一生懸命投げてた」と度胸満点の投球を褒めた。

　前回登板となった１０日の阪神戦で５回無失点。この日も主力をそろえたマリナーズ打線を５回５安打１失点。原監督は「粘り強さといい、私のいない３年間で成長した。メジャーリーグ相手に戦ったのは大きなキャリアになる」と称賛した。メジャー相手の力投で、開幕ローテ入りに当確ランプをともした。