日本ハム・斎藤佑、またノーヒッ投 3回0封!昨季打点王の楽天・浅村から3球三振

 「練習試合、楽天3-8日本ハム」(20日、金武町ベースボールスタジアム)

 日本ハム・斎藤佑樹投手(30)が20日、楽天との練習試合に先発し、3回無安打無失点の好投を見せた。最速は137キロながらも、楽天打線を翻弄(ほんろう)。西武からFA移籍した浅村を3球三振に仕留めるなど3つの三振を奪った。これで前回の実戦初登板から計5回を無安打投球。今季9年目の背水右腕が開幕ローテ入りへ前進した。

 予定のイニングを投げ終えベンチに戻る斎藤佑に、スタンドから惜しみない拍手が注がれた。今季2度目の対外試合登板で3回を無安打無失点。「内容自体は納得いくものではなかった。あまりここで満足をするわけにはいかない」と厳しく自己評価したが、結果は満点だった。

 “本気”の相手打線に真っ向勝負した。先頭・田中を134キロ直球で空振り三振に。2死後、浅村をスライダーで3球三振に仕留めた。二回は1死一塁から銀次に対し外角から切れ込むバックドアのスライダーで併殺打に斬った。「(バックドアは)使えるボールになるのかな」。研さんを積んできた1球に、手応えも示した。

 この日、昨オフに広島から楽天に移籍した早大時代の同期・福井が登板した。試合前に短く言葉を交わしたという右腕。「互いに立場は分かっていると思います。相手のことを心配している余裕もないですし。ただ、頑張らなくちゃいけないというのは感じてます」と続けた。自身は最近3年でわずか1勝。背水を自覚しながらのアピールが続く。

 栗山監督は「本当に必死になって結果を出しにいっているのは伝わっている。それを続けていくしかない」と継続を求めた。輝きを取り戻す戦いは始まったばかり。斎藤佑の「もっともっと内容を求めてやっていきたい」との言葉に、熱がこもった。

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