元フジテレビ・田中大貴アナ 広島ドラ1小園にヤクルト山田哲から贈り物が!

 プロ野球界に幅広い人脈を持つ元フジテレビ・田中大貴アナが人気選手の隠れた一面を同アナの視点で紹介していきます。今回はキャンプ編。広島ドラ1・小園海斗内野手(18)の宿舎に届いたヤクルト・山田哲人内野手(26)からの贈り物とは…?

  ◇  ◇

 昨年末、僕が兵庫が地元ということで、少年野球チーム『宝塚リトル』の式典に呼んでいただきました。そこで見た1枚の写真に胸を打たれました。高校3年生時のヤクルト・山田哲選手が笑顔を見せる横に、もっと笑顔がまぶしい少年が写っていました。その少年は当時、小学4年生だった広島・小園選手でした。

 山田哲人と小園海斗-。少年時代、宝塚リトルで活躍し、ドラフト1位としてともにプロの門をたたいた内野手です。幼少期、小園は山田先輩に憧れ、プロの世界を目指しました。山田も小園らの目標の選手となれるよう、活躍を約束したと言います。あれから8年の時がたち、山田のあとを追うように小園もプロの世界に進むことになりました。

 宮崎日南でのキャンプイン。小園の宿舎の部屋に山田から激励の贈り物が届いていました。それは寝具のマットレスでした。プロの世界に挑戦する後輩へ、地元のヒーローからのプレゼント。小園に連絡することなく、部屋にそっと置かれていました。山田哲人らしいなと思いました。

 言葉で「頑張れ!!」とは決して強く言わない。細やかな気遣いの中で、パワーを送ってあげる-これが山田哲人の男気でした。

 ともに兵庫で生まれ、宝塚の地で幼少期に野球に没頭し、プロの世界を夢見た二人の天才。8年の時がたった今、初めて同じ環境で、プロという世界でプレーをすることになりました。

 オールスターなのか、侍ジャパンなのか、はたまた12球団のうちのどこかのチームで同じチームなのか…。羨望の眼差しで山田を見ていた小園と、小園のお手本になろうと努力を続けた山田の運命が交錯する時が必ず来る、そう思った宝塚での夜でした。

 さあ、プロ野球ファンの皆さん、ちょっとだけでええので、選手名鑑を開いてみて、自分の同郷の選手を探してみてください。一人、二人…いや三人を介せば同じ地元なら、その選手とつながる可能性はありますよ!地元出身選手のプレーに自分の人生を乗っけられる、これがプロ野球のええとこちゃいますか!大応援しましょう!

 ◆田中 大貴(たなか・だいき)1980年4月28日生まれ、38歳。兵庫県小野市出身。小野高から慶大に進学し、硬式野球部では02年春の東京六大学リーグで本塁打王のタイトルを獲得するなど、スラッガーとして脚光を浴びた。03年フジテレビ入社。レギュラーとして朝の情報番組『とくダネ』など多数に出演。プロ野球界をはじめ、各界に幅広い交友関係を持つ。18年4月に退社し、現在はスポーツアンカーとして活躍中。

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