春日部共栄・本多監督が体罰 センバツ出場選考へは影響なしも指揮執れない可能性
春夏合わせて甲子園7回出場の春日部共栄(埼玉)は20日、本多利治監督(61)が練習試合中に部員を平手打ちにするなど体罰があったことを明らかにした。同校によると本多監督は昨年4月1日と3日に、練習試合で見逃し三振に倒れた当時の2年生と3年生計3人に平手打ちをしたり、蹴ったりした暴力が発覚。部員や保護者に謝罪し、今月11日から指導を自粛している。
同校は昨秋の関東大会で準優勝し、今春のセンバツ出場が有力。「指導者の不祥事が生徒の活動を妨げるものではない」として選考は辞退しない。同校は県高野連を通じて日本高野連に報告、2月1日の日本学生野球協会審査室で監督の処分が検討される。
2017年4~5月には、当時の2、3年生が1年生に暴言を吐いたほか、寮生活に関するミーティング中、2年生が1年生を平手打ちしていたことも明らかにした。学校側は保護者からの申し出を受けて17年12月に第三者委員会を設置。生徒から聞き取りを進める中で監督の体罰も判明したという。第三者委は昨年12月に報告書を学校に提出した。
この日都内で日本高野連の竹中雅彦事務局長はセンバツ出場選考への影響について「それは全然ないです」と話したが、処分の重さ次第では出場しても本多監督が指揮を執れない可能性も示唆した。