【アスリートめし】ヤクルト・小川 先発前夜は「豚のしょうが焼き」

 アスリートたちの食のこだわりに迫る企画。栄養バランス、験担ぎ、大好物など、日々の食事に対する選手なりの考え方を伝えていきます。今回はヤクルト・小川泰弘投手です。

  ◇  ◇

 ルーキーイヤーに最多勝を獲得する鮮烈デビューからはや6年。投手陣の柱としてヤクルトを支え続ける小川は先発前夜、『豚のしょうが焼き』を平らげてマウンドに備える。

 「2~3年前からですかね。好きだったのと、疲労回復にもいいというので」

 豚肉はビタミンB1が豊富。炭水化物などの糖質をエネルギーに変える働きがビタミンB1にはあり、疲労回復効果が高いと言われている。しょうがの辛み成分には、血行促進効果や殺菌作用などがあり、胃の調子を整えてくれる。主戦として1年間ローテーションを守り抜くためには、スタミナは絶対に必要な条件。スタミナメニューは、暑い夏場を乗りきる一助にもなる。

 球団の管理栄養士からも「意識が高い。『これは体にいいですか?』と聞いてきますよ」と名前が挙がる小川。一人暮らしでも朝食を自炊している。

 ただ、こだわり過ぎないのもライアン流。しょうが焼きも、遠征先で無理に探してまで…というところまではしない。「あれば食べるという感じですかね。ステーキの時もありますよ。そこまでは気にしていない。普通ですよ」と話す。

 食への意識は、生い立ちにも関係があるのかもしれない。「家が自作農なので。ほうれん草とか、野菜はいつも食卓に並んでいたのはありますね」。遠州灘に面した渥美半島の愛知県田原市出身。キャベツやブロッコリー、電照菊など野菜や園芸作物の、全国でも指折りの産地で、アサリ漁やのり養殖も盛んだ。自然豊かで栄養たっぷりの食材が身近にある環境。そんな日々の食事が、身長171センチでも剛腕としてプロの一線級で活躍できる体の土台を作った。

 現在も野菜は意識してメニューに入れ、バランスのよい食事で体調を維持。お酒もビールは2杯までと決めている。一般的には体重が落ちる夏も「体重が増える」という小川。食事とトレーニングの両輪が右腕のパフォーマンスを支えている。

 ◆小川 泰弘(おがわ・やすひろ)1990年5月16日生まれ、28歳。愛知県出身。171センチ、80キロ。右投げ右打ち。投手。背番号29。今季推定年俸9200万円。成章から創価大を経て、2012年度ドラフト2位でヤクルト入団。13年4月3日・広島戦(マツダ)でプロ初登板初先発初勝利。最高勝率・最多勝・新人王(いずれも13年)。通算成績は135試合60勝39敗0セーブ1ホールド、防御率3・32。

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