巨人・丸 古巣のカープ戦「正直、複雑ですが、しっかり前向きに」
巨人は11日、広島からFA宣言した丸佳浩外野手の正式契約を締結。原辰徳監督が同席のもと、都内ホテルで入団会見を行った。背番号は8に決まった。
広島残留、ロッテの選択肢がある中、原巨人への入団を決断。球界を代表する強打者は真っすぐと前を見据え、新天地での第一歩を踏み出した。
丸は起立してあいさつ。「ジャイアンツでプレーさせていただきます丸佳浩です。チームの勝利にひとつでも貢献できるプレーをたくさんしていきたい」と抱負。現在の心境は「まずはやってやるぞ、という前向きな気持ち。早く野球がしたい」と、決意をみなぎらせた。
来季の開幕戦はマツダでの広島戦。11年プレーした古巣が相手になるが「正直複雑な思いがありますが、そこはしっかり、前向きに考えていく。広島カープのファンの前で、いいプレーができたら」と語った。移籍を決断した理由については「慣れ親しんだカープで続ける選択肢もあったが、環境を変えることで、教わることがあると思った」と、説明した。
また、原監督は本塁打後のグータッチが象徴的。「今シーズンは39本。もともとホームランバッターではないが、できることなら20回以上はしたい」と意気込んだ。
原監督はチーム編成上、左の長距離砲が必要だったと強調。「ジャイアンツで左の長距離砲といえば松井であったり、高橋由伸であったり、まさにそのふたりとダブらせた。彼らに優っている守備力、走力であることも、彼がFA宣言したら即座に獲得に乗り出した」と語り、満面の笑みを浮かべた。