雄星13勝!!西武M8
「ロッテ4-7西武」(21日、ZOZOマリンスタジアム)
風が吹き荒れ、雨がたたきつける悪条件だった。西武・菊池はぬかるむマウンドでユニホームのズボンの裾を土で茶色に染めながら、7回6安打4失点と奮闘し4連勝で13勝目。チームを7連勝に導いて優勝へのマジックナンバーを8に減らし「小雨になった三回からは何とか修正できた。気持ちを切らさずに投げられた」と振り返った。
3-0の一回、2四死球で一、二塁のピンチを背負い、1死後、井上に2点三塁打を許した。さらに内野ゴロの間に1点を奪われ同点とされた。だが、ここから立ち直った。雨が弱まるにつれ、一回に140キロ台前半だった直球が威力を増す。三回1死では三木から148キロの速球で空振り三振を奪った。
通常よりも足の上げ幅を抑えた、クイック投法に近いフォームで緩いマウンドに適応した。投球練習で「1本の足で立つと滑る」と感じ、工夫する修正力を発揮した。
5月は左肩の張りで約1カ月間戦列を離れた。それも終盤の勝負どころを見据えての決断だった。10年ぶりの優勝へ正念場でエースのタフさを示した。