村田修一、涙の現役引退セレモニー「今日をもって現役を引退します」

横浜時代の恩師・大矢明彦氏から花束を渡され涙をみせる村田修一(左)=栃木県・小山運動公園野球場(撮影・三好信也)
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 「BCリーグ、栃木8-8群馬」(9日、小山運動公園野球場)

 BCリーグ栃木の村田修一内野手(37)が、現役引退を正式表明した。

 今季最終戦となった群馬との一戦を終え、ファンにマイクであいさつ。セレモニーの途中から涙をこらえきれず、何度もほほをぬぐった。冒頭でBCリーグや栃木への感謝の思いを口にし、「今日をもって私は現役を…」と言うと声を詰まらせて、スタンドからも「言わないで」と声が飛んだ。そして、村田は「引退します」と表明した。

 小学校3年生から野球を始め30年間の野球生活を振り返り両親について「どんな時も車を出してくれた。そんな両親のもとで野球をできて幸せでした」と号泣。夫人や息子らのそれぞれの名前を挙げて「何より家族に感謝しています」と言葉に力を込めた。

 そして、「未練がないと言えばうそになりますが、30年間の野球人生に悔いはありません。人生はまだまだ終わりません」と、顔を上げた。

 この日の“引退試合”には村田の勇姿をひと目見ようと早朝からファンが駆けつけ、超満員となった。家族や恩師の大矢明彦氏もその勇姿を見守り、村田は「4番・三塁」でフル出場した。

 ノーヒットで迎えた七回の第4打席で強烈な中前打。「25」の入った黄色のボードを掲げたファンから、大歓声が沸き起こった。九回の第5打席は一ゴロに倒れ、5打数1安打だった。

 球場付近には、昨季までプレーした巨人の同僚から特大の“花看板”が届けられた。看板には「WE = SHU」(=はハート)と記され、巨人の阿部、菅野、坂本勇や杉内らの名前が記された。セレモニーでは巨人の元同僚や日本ハム・矢野や実松のメッセージも読まれた。

 村田は、昨オフに巨人を自由契約になり今年3月に栃木入り。NPB復帰を目指したが獲得意思を示す球団はなく、新規契約が可能な期間が前日7月31日に終了した。翌日の8月1日に会見を行い引退を示唆していた。

 NPBでは横浜(DeNA)、巨人でプレー。1953試合に出場し、打率・269、360本塁打、1123打点。BCリーグ栃木では60試合に出場し、打率・343、14本塁打、62打点だった。

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