158センチ小兵がマンモス沸かせた 初戦敗退も益田東・首藤躍動「夢みたい」

 「第100回全国高校野球選手権・1回戦、常葉大菊川8-7益田東」(7日、甲子園球場)

 身長158センチの体が聖地で躍動した。益田東(島根)の大会最小兵・首藤舜己内野手(3年)が3安打1打点。三回は先制の左前適時打。2点を追う七回無死一塁では絶妙のプッシュバントで好機を拡大し、一時逆転を呼び込んだ。遊撃でも再三の好守を見せ、マンモスを沸かせた。

 実家は甲子園から歩いて10分。阪神・鳥谷に憧れて何度も通った場所で自分が主役を張った。「夢みたい。不思議な感じでした」と素直な感想がもれた。

 中学までで野球を辞める考えもあった。兄も教えを受けた大庭敏文監督(37)に誘われて益田東へ。「小さくてもできる。でかいヤツに負けるな!」と言われ続けて技を磨いた。毎日のように練習して決めたプッシュバントは、その象徴だ。

 優しくて泣き虫。試合前には必ず吐いてしまう繊細な少年が、グラウンドに立てば変身する。「選球眼、バント、守備。小さくてもできる。小さいからこそできるプレーがある」。逆転負けで同校の聖地初勝利はならなかったが、この日誕生日だった18歳の存在感は、誰にも負けなかった。

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