日本ハム・ドラ1清宮“プロ1号”を含む衝撃の2発!新フォームでついに目覚めた

 「イースタン、日本ハム8-11ロッテ」(20日、鎌ケ谷スタジアム)

 日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(18)=早実=が20日、イースタン・リーグのロッテ戦(鎌ケ谷)で“プロ1号”を含む、2本塁打を放った。「3番・一塁」で2試合連続フル出場し、3安打6打点と圧倒的な存在感を示した。新たな打撃フォームを信じ、いよいよ怪物が大進撃を始める。

 怪物の目覚めは衝撃的だった。1-3の三回1死一、二塁で迎えた第2打席。清宮が、1軍経験も豊富なロッテ先発の西野が投じた浮いたフォークに反応した。若干タイミングを崩されたが、バットの芯に乗せた打球は鎌ケ谷の青空へ。限局性腹膜炎から復帰後、23打席目で飛び出した待望の1号3ランだ。

 「1本出たことに関してはホッとしたというか、良かったです」

 右翼席に着弾するのを見届け、清宮は三塁ベンチ前に並ぶ祝福の列に身を預けた。だが、本当の衝撃はこの後だった。興奮冷めやらぬ中で迎えた七回1死一、三塁の第4打席。今度は西野のスライダーを完璧に捉え、右翼フェンス後方の防球ネットを直撃する推定125メートル弾。圧巻の2号3ランに観客1036人も度肝を抜かれ、ファイターズタウンは揺れた。

 初回2死の第1打席で右前打を放っており、この日はプロ初の3安打6打点の“猛打ショー”。清宮は「意識的に構えを変えました」と要因を明かした。タイミングを取る際にバットを揺らしていたが、立てる意識で動きを軽減。さらに左脇を開け、直球に振り遅れていた部分に修正を施した。

 高校時代にも取り組んだことがあるという新フォーム。前日19日の最終打席から続け、好感触を得ている。「浮かれずに、また気持ちを切り替えて臨みたいです」。プロの壁にぶつかったことで思い出した飛躍へのきっかけ。早実の大先輩でもある荒木2軍監督は、辛口のエールを送った。

 「(1軍昇格は)まだまだ全然、考えられないよ。彼にはやるべきことがたくさんあるし、大人になるために勉強していかないとね」

 野球人である前に、一人の立派な社会人になってほしい-。21日の同戦もスタメン出場する見通し。心身ともに成長する清宮が、進化の扉をこじ開ける。

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