日本ハム 大勝ムード一転…球団初8点差逆転負け リリーフ陣崩壊
「西武9-8日本ハム」(18日、メットライフドーム)
屈辱にまみれた試合後、日本ハムの選手が帰路に就いても栗山監督はロッカーから出てこなかった。肌寒い春風が傷口を刺激し、敵地に響く勝利の凱歌がいらだちを増幅させる。球団史上初の8点差逆転負け。ゲームセットから43分後、指揮官は重い足取りで姿を現した。
「本当に申し訳ないことをした。俺の責任なので。こういう展開で、勝ち切らないといけないゲームだった」
先発の高梨が序盤から強力西武打線を抑え込み、7回を3安打無失点で後続にバトンを渡した。攻撃陣も四回に西川が先制の適時三塁打を放ち、七回には中田が2試合連続の5号3ラン。さらに、主砲は今季初の猛打賞と打線をけん引。流れを引き寄せる躍動も、試合後は「負けたので関係ない。関係ないです」と厳しい表情だった。
暗転したのは8-0で迎えた八回だ。2番手の上原が1死一、三塁のピンチをつくり、代わった田中豊が3者連続与四球。さらに頼みのトンキンが連続長単打を浴び、この回7点を奪われた。敵地の雰囲気が反撃のムードに一変し、続く九回。石川直が森にサヨナラの2点適時二塁打を浴びて、敗戦が決まった。
リリーフ陣の崩壊による負けは、今季の課題を象徴している。この一敗を糧にしなければ、未来は見えない。