ロッテ・ドラ2藤岡裕2戦連発 連敗止める決勝2ラン
「ロッテ5-3オリックス」(17日、ZOZOマリンスタジアム)
お立ち台に上がったロッテ・ドラフト2位の藤岡裕大内野手(トヨタ自動車)が少し照れながら言った。「(子どもたちが)見ていてくれてたらいいな」。
同点で迎えた七回2死二塁。近藤に2-2と追い込まれながら、146キロの高め直球をハッシとたたいた。右翼席への決勝2号2ラン。「自然にヘッドがいい形で立った。自分のスイングができた」。15日の鹿児島でのソフトバンク戦でプロ59打席目にして一発を放った。2試合連続の一発はチームの連敗をストップさせた。
プロのしつこい内角攻めに苦しんでいた。この日は初の失策も犯したが、井口監督は「当てにいく打撃をしていた。(この日の一発で)本人の気持ちも楽になる」と語った。
この日の試合前の午前中に千葉市内の小学校を訪問し、1年生にランドセルカバーを贈った。その式が行われる体育館に入場の際、こんな声が飛んだ。「たかひろさーん」。同姓の藤岡貴裕投手と間違われた。「もっと活躍してチームに貢献したい」。ドラ2のルーキーが「ゆうだいさーん」と呼ばれる日は近い。