侍ジャパン 手薄な三塁手、20年東京五輪へ台頭してくる選手はいるか

 2020年の東京五輪。金メダルを目指す野球日本代表「侍ジャパン」で、ウイークポイントを挙げるならば「三塁手」だろう。

 3、4日にオーストラリアと戦った強化試合。初戦でスタメンした阪神・大山は4打数無安打。2戦目に出場した広島・西川は5打数無安打に終わった。まだ、シーズン前の難しい時期とはいえ、ともに結果を残すことができなかった。

 強打を誇る選手が多い三塁手。近年もソフトバンク・松田を筆頭に、西武・中村、元巨人・村田ら、長打力のある選手が活躍してきた。ただ、20年には松田も37歳。ホットコーナーを外国人に任す球団も増えているが、新世代の台頭が期待されている。

 球界を見渡せば昨年はDeNA・宮崎が三塁手としてブレークし、セ・リーグ首位打者を獲得。ラミレス監督が「バットコントロールは球界でもトップクラス」と評価するように、広角に打ち分けて安打を量産した。侍ジャパンへの選出経験こそないが、課題の守備力にも改善の兆しが見られており、今後は侍ジャパンのレギュラー候補として名前が挙がる可能性もある。

 では宮崎、大山、西川以外の「予備軍」はいるか。2月下旬からスタートしたオープン戦では、その可能性を秘めた選手たちのアピールが続いている。

 まずは中日・福田。入団してしばらく伸び悩み、2軍生活も長かったが、昨季チーム2位の18本塁打をマーク。今季もオープン戦から4試合で13打数5安打と結果を残している。6日のヤクルト戦では、左翼席へ豪快なアーチも描いた。

 プロ5年目の楽天・内田も、魅力あふれる和製大砲だ。4試合で16打数8安打、1本塁打。チームにはウィーラーという圧倒的な存在がいるが、185センチ、86キロの恵まれた体から規格外の打球を飛ばす。きっかけさえつかめば、一気にブレークの予感も漂う。

 圧倒的な力を示す選手がいなければ、稲葉監督は広島・田中ら三塁が本職ではない選手に託す考えにシフトするだろう。東京五輪まであと2年。金メダル獲得のために、「強打の三塁手」の出現が期待される。

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