侍・大山「結果ほしい」 デビュー戦でスタメン濃厚

 ノックを受ける大山。左は西川
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 野球の日本代表がオーストラリア代表と対戦する「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」の第1戦(3日・ナゴヤドーム)で、阪神・大山悠輔内野手(23)がスタメン三塁で起用されることが2日、濃厚となった。チームはこの日、ナゴヤドームで最終調整。大山もフリー打撃で快音を響かせた。3日の先発は日本代表が千賀、オーストラリア代表は2014年に楽天でプレーしたブラックリーと発表された。

 JAPANを背負った2日目。少し笑みがこぼれた。「やりたいことはできているかなと思います」。フリー打撃ではソフトバンク・柳田らと肩を並べる6本の柵越えを放った大山。侍デビュー戦でいきなり先発出場することが濃厚となった。

 侍野手陣で初選出は大山だけだった。緊張感漂う初日から一夜明け、23歳で日の丸を背負った若虎の頬も少し緩む。この日は戦いの地、ナゴヤドーム入り。キャッチボール中には、稲葉監督自らが大山に歩み寄り、言葉をかけた。そんな指揮官が“2020年東京五輪金メダル獲得へのスタート”と位置づける初陣。シーズン中とは違う。自然と大山の表情も引き締まった。

 「大学は大学だと思いますし、選んでくれたことはありがたい。世代のトップと思ったことは一度もない。下の選手だと思っているので、追いつけるようにしたい」

 大学ジャパンにも選出され、このとき初めて日の丸を背負った。今大会にも同級生は数多くいる。ロッテ・田村や広島・西川…。そんな中で初陣の先発ラインアップに名前が刻まれることになりそうだ。稲葉監督も「みんなが納得するいい形でオーダーを組んでいきたい」と話しており、大山自身は「もちろんやるからには結果はほしい」と前を向いた。1分1秒無駄にはしない。経験から得る成長へ、ついに日本代表「大山悠輔」がベールを脱ぐ。

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