膳所・石川主将「思い背負って」 1934年センバツで初滋賀県代表

 「選抜高校野球大会選考委員会」(26日、オーバルホール)

 歴史を切り開いた伝統の重みを守りたい。1934年センバツで初の滋賀県からの代表として出場した膳所。創立120周年の記念すべき年に踏む聖地の舞台に選手たちは歓喜すると共に緊張感を走らせた。

 喜んだのは、ほんの少しの時間だけだった。捕手の石川唯斗主将(2年)は「多くの先輩たちの思いを背負って戦っていきたいです」と自覚の思いを口に。「決まってうれしい気持ちもありますが、代表として恥じないように」と聖地での戦いへ表情を引き締めた。

 同県の先駆者としての自負がある。グラウンド近くに広がるのは雄大な琵琶湖の景色。冬の寒い時期は、湖の近くある浜辺で走り込みを行うなど下半身強化にも励んできた。「今のチーム状況を考えれば浮かれてはいられません」と石川主将。同校の悲願でもある甲子園1勝へ仲間と全力を尽くす。

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