楽天のドラフト３位・山崎剛内野手（２２）＝国学院大＝が１７日、仙台市の泉練習場で行われた新人合同自主トレで、１０メートル走で新人トップの１秒６８を記録した。瞬発力の指標にもなる１０メートル走で高い数値をたたき出し、盗塁王へ意欲を見せた。

　大学通算１０３安打をマークした“東都の安打製造機”は、５０メートル５秒８の俊足も武器だ。４年秋には１シーズン８盗塁を記録しており「実戦はまだですが、走塁への意識は常にある。いずれは盗塁王を獲りたい」。二塁へ最短で走るためのスタートの切り方を、イチローの映像で見て学ぶなど探究心も旺盛だ。

　白石トレーナーは「１秒７を切ればかなり速い。茂木でも１秒７だった」と説明。梨田監督が機動力強化の方針を掲げる中、頼もしい韋駄天（いだてん）ルーキーが現れた。