DeNAラミ監督、鷹からゲッツ!Vヒント 隙のないホークス野球お手本に

 DeNAのアレックス・ラミレス監督(43)が、日本シリーズ敗退から一夜明けた5日早朝、福岡市内の宿舎を出発する際に取材に応じ、来季20年ぶりのリーグ優勝を目標に掲げた。そのために、チーム力をさらにアップさせる考えだ。

 激闘を終えたばかりとは思えない。引き締まった表情に、強い決意をうかがわせた。「こういう結果になりましたけど、失うというよりは、いろいろなものを得ることができた」。頂上決戦でソフトバンクの底力、隙のない野球を目の当たりにした。それを教訓にするのはもちろん、課題も見つけた。

 レギュラーシーズンのチーム84犠打は12球団最少で、同39盗塁はリーグ最少。「向上していかないといけない」。自慢のクリーンアップを中心とした打線は破壊力満点。そこにバントなど小技も絡めたスモールベースボールを徹底する。それが指揮官が就任以来ずっと追い求めてきた理想像であり、悲願達成の鍵を握る。

 主将の筒香も決意を新たにした。「あくまでも目標、僕たちが達成したいのはリーグ優勝」ときっぱり。短期決戦でも主砲として躍動したが、「もっともっと、うまくなりたい。全ての面でレベルアップできるように頑張りたい」と貪欲だ。1998年以来のリーグ制覇を目指し、チームは根底から変わろうとしている。

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