DeNA・ラミレス監督“一人一殺”執念采配 7投手無死点リレーで鯉撃タイ

 「セCSファイナルS・第3戦、広島0-1DeNA」(20日、マツダスタジアム)

 3位から勝ち上がったDeNAが1-0で広島に2連勝した。先発の井納翔一投手(31)が二回2死一、二塁で決勝の右前適時打を放ち、投げても六回途中無失点。アレックス・ラミレス監督(43)は六回のピンチで“一人一殺”の執念の継投策で逃げ切った。広島にはリーグ優勝による1勝のアドバンテージがあるため、対戦成績は2勝2敗の五分となった。

 一つの勝利へ、段違いの執念が実った。ラミレス監督が7投手をつぎ込む継投策で零封勝利をもぎ取った。六回途中からは“一人一殺”でピンチを切り抜ける采配も見せ、「勝つためには手段を選ばず、どんどん使っていく決断だった」と充実の表情を浮かべた。

 早めの決断を下した。1点リードの六回。井納が1死から連打を浴び一、二塁を迎えた。ここでスパッと2番手の三上に託し、バティスタを二飛にきっちり抑えた。3番手の砂田は松山に四球を与え2死満塁で交代したが、4番手・須田がエルドレッドを左飛に仕留め無失点。「準備はさせておいた。井納と3人の投手を使い、そこで抑えられたのが大きかった」と安どした。

 先発の浜口に七回までを託した第2戦とは対照的な継投策。前日と同様、負ければ王手を許す状況だっただけに虎の子の1点を守り切りたかった。さらに21日からは台風21号接近で雨天中止の可能性もある。「次の2日間は(試合開催が)怪しいので、リリーフは使えるかと思っていた」と、今後の悪天候を見越した策でもあった。

 七回以降もエスコバー、パットン、守護神・山崎康が役割を果たし切った。2連勝で第3戦を終え、勝負はここから。「2勝2敗で、われわれが上にいっているわけではない。ゼロからなので、しっかり準備して勝ちにいくだけ」と表情を引き締めた指揮官。昨年はならなかった下克上へ-。この勢いを次戦以降にもつなげていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス