審判団苦渋の決断 甲子園で続行も「今日は広島なので関係ない」

6回を前に降雨コールド試合を告げる審判団=マツダスタジアム(撮影・堀内翔)
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 「セCSファイナルS・第1戦、広島3-0DeNA」(18日、マツダスタジアム)

 審判団にとってつらい判断だった。広島が五回に3点を先制した直後に雨脚が強まり36分の中断後、5回降雨コールドゲームが宣告された。

 6人の審判団が雨の中、何度も協議した。関係者と天候を確認しながら、36分の中断後にゲームセットを告げた。責任審判でもあり、ゲームセットを告げた佐々木球審は「とにかくできるように最善を尽くしてやった。今後の予報や天気(の回復)が見込めない。総合的に決めました」と試合続行不可能と判断したことを説明した。

 ペナントレースなら当然の判断。しかし、15日のCSファーストS・阪神-DeNA戦(甲子園)は、泥沼のようにぬかるんだグラウンドの中で九回まで試合を続行しただけに、審判団にとって苦渋の決断となった。「九回までやりきるつもりでいましたが」と言った佐々木球審は、甲子園の一戦に触れられると「それはそれ。今日は広島なので関係ないです」ときっぱり言い切った。

 ルール上は問題のない判断。そして五回までに先制点を挙げた広島は天まで味方につけた。DeNAは15日の一戦がノーゲームや引き分けにならなかったためファイナルSに駒を進めたが、この日は天を味方につけることができなかった。

 広島は開幕戦で勝ち、アドバンテージを含め2勝とした。あと2勝すれば日本シリーズ進出が決まる。

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