西武・菊池、志願の完封勝利「最高の形で終わらせてよかった」

お立ち台でガッツポーズする西武・菊池雄星(左)と西武・浅村栄斗=メットライフドーム(撮影・棚橋慶太)
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 「パCSファーストS・第1戦、西武10-0楽天」(14日、メットライフドーム)

 満員の本拠地メットライフドームで左腕エースが貫禄の投球で応えた。クライマックスシリーズ(CS)プロ初登板の菊池が5安打9奪三振で完封勝利と堂々のピッチング。「初戦が大事ってことを(チームメートと)話していたので、うれしいです。満員の西武ドームで完封できてうれしいです」。お立ち台では、大歓声を背に誇らしげに振り返った。

 今季、楽天戦は8戦8勝。抜群の相性のよさも大役へ向け、慢心はなかった。則本との今季初対決もあり「絶対に先にマウンドを降りたくなかった」と、投げ合いに気合十分。

 初回から最速156キロの直球に、スライダー、カーブを織り交ぜ楽天打線を封じ込めた。三回までに7得点。打線の大量援護も受け、臆することなく投げ込む。五回以降はわずか2安打に抑えた。

 六回を終わり、7点差。この回で、勝利が大きく近づき首脳陣から次戦を見据え「代わるか?」と問われたが、続投を志願し最後まで投げきった。「あした(15日・第2戦)は十亀さん。僕とは投げる角度も違う。あした以降につながるピッチングができれば」。いかにいい状態で仲間に託すか。第2戦に向けての中継ぎ陣の温存と、投球フォームの違う十亀にいい形でバトンを渡すことの狙いが成功し、してやったりだ。

 CSとなった2007年以降、パ・リーグファーストSは第1戦勝利チームが100%突破。「最高の形で終わらせてよかった」と菊池。パ最多勝、最優秀防御率左腕の快投で、ファイナルS進出へ王手をかけた。

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