清宮、プロ志望届提出有力 家族は進学の声「まあ(両親が)早稲田と慶応なので」

 「U-18W杯・3位決定戦、日本8-1カナダ」(10日、サンダーベイ)

 日本は10日の3位決定戦でカナダを破り、銅メダルを獲得した。主将で今秋ドラフトの目玉、早実・清宮幸太郎内野手(3年)は試合後、進路については未定を強調したが、プロ志望届の提出が有力であることが判明。NPB各球団との面談を経た上で、プロ入りか大学進学かを決断する可能性も浮上した。決勝は米国が韓国に8-0で圧勝し、9戦全勝で4連覇。ベストナインには、日本から救援投手に田浦文丸(3年)が選ばれた。

 世界との戦いを終えた清宮が、注目の進路について口を開いた。来年の自分を問われ「まだ決めていない。進路次第だと思う」と発言。帰国後に家族と相談して決めるとしたが、複数の球界関係者によると、プロ志望届提出が有力であることが明らかになった。

 将来の夢は「メジャーリーグの本塁打王」という清宮。可能性を探ったこともある米国の大学進学は、目標への最善の道ではないと判断し、進路を国内に絞った。その上で、大学で4年間を過ごすよりも、最高峰の舞台で力を付けることが夢への近道となると考え、プロに気持ちが傾いたとみられる。

 その中で新たな可能性も浮上した。NPB複数球団のスカウト陣は、プロ志望届を提出して各球団と面談した後に、プロ入りか進学かを決める事態も想定していることを明かした。清宮の父・克幸氏(50)は早大ラグビー部で主将、監督を務め、現在はラグビートップリーグ、ヤマハ発動機監督。プロアマ問わずスポーツ界に精通し、球界にも交流のある知人は多い。

 「すべての材料を確認した上で決めたいと思うのではないか。志望届を出してプロの話を聞いてから進学を選んでも、ルール的には何の問題もない」とパ・リーグ球団のスカウト。プロとの面談で環境が合わないと感じた場合に進学するとなれば極めて異例だが、同スカウトは「それだけの選択肢をとれる選手ということ」と話した。

 家族には進学を勧める声もあり、最終決定は10月にずれ込む公算が大きい。清宮は「まあ(両親が)早稲田と慶応なので。大学の良さを知っているじゃないですか。いろいろ相談したい」と軽口も交えて家族の意向の大きさを認めつつ「消去法は嫌。自分が何をやりたいかを見つけて、一番いい選択をしたい」とした。現状ではプロ入りが有力。2018年、高校通算111本塁打の怪物スラッガーは最高峰の舞台に立つのか。それとも…。

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