「ソフトバンク７－０西武」（２２日、ヤフオクドーム）

　伏兵が大きな当たりを連発させた。ソフトバンクの今宮は１点リードの六回に適時三塁打を放つと、七回は貴重な３ラン。身長１７２センチと小柄な右打者が４打点の活躍でチームを６連勝に導いた。

　六回は１死一塁だった。追い込まれながらファウルで粘り、迎えた７球目。「最悪（走者を）二塁まで進めれば」という気持ちでウルフの変化球を逆方向へ打ち返す。打球は背走する右翼手のグラブに当たって落ち、一塁走者の明石を本塁に招き入れた。

　２－０の七回は２死一、二塁の場面で２番手武隈のチェンジアップを強振。目の覚めるような強い飛球が左中間席へ飛び込み「体が止まって、うまく反応してくれた。チームにとってもいい追加点になった」と喜んだ。

　工藤監督は元々守備のうまさに定評のある今宮について「今年は特に打つ方で成長が見られる。これを続けてほしい」と称賛した。投打がしっかりかみ合い、３位西武との３連戦の初戦を制した。今宮はお立ち台で「ファンのみなさんの声援で勝たせてください」と話し、本拠地を沸かせた。